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2009年05月02日

ショートパターソンへの道―其の4(楔穴加工編)

こんにちは、赤い猫最古(サイコ?)加工技術研究所です。

さて、前回までで、オリジナル形状ですが、だいたい形はできました。
次は、このバレルを止めるウェッジをどうするか、です。

フライスの刃物は回転するので、丸い穴になり、
それを送っていくと両端がアールの長穴になります。
しかし、ウェッジは角があるので、これでは入らないか、
大きく削って、半分円状の隙間が残るか、です(汗!)。
当然、製作前からこの問題には気づいていました(いましたってば)。

木工用では、キリに刃の付いた四角のガワを被せ、
ホゾ穴を掘る工具が存在しますが、4mmなんて細すぎて
このような工具も見かけません。

もちろん、本物はスロッターという、ヤスリより正確に削れる機械
(刃物が上下動する)を使って角穴に仕上げていたはずで、
またモデルガンではキャストで成形しています。

本物の機構を再現するのがもちろん良いのですが、たぶんダミー
(両側から貼り付け)の方が確実に綺麗に仕上がります。
大体過去に実在したモデルでなく、現在のフルラグっぽいものを
勝手に考えて作っているので、別に無理をしなくても、
見えないところが本物通り、より美しいほうがいいかもしれません。

しかし葛藤の末、失敗したらまた作ればいいや、幸い材料もまだあるし、
締切りとか無いし(実際にはこのときHWSのショートバレル発売が迫っており、
また「スナブのうず!」の企画も、ネタが無くなりつつ、であせりはありました)、
ええい、手作業で削ろう、と決意、まずフライスで両側から下穴を開けました。

ちなみに、フロントサイトは、もう無理せず接着でいく(外さないし、ね)ことに
決めました。
ショートパターソンへの道―其の4(楔穴加工編)
長穴状態のカットです。
とりあえず、ここでも記念に、本体に付けて。
ショートパターソンへの道―其の4(楔穴加工編)
長穴は、長さだけでなく、径も小さめに開け、本体に挿してシャフトの
角穴に合わせながら少しづつ削りました。
このあとヤスリで数時間格闘することになったことは秘密です(笑)。

現代では、キー溝などでスロッターを使いますが、
軸の加工は、フライスによる長穴形状で、キーの両端をアール状に
削って合わせています。

パターソンのウェッジも、前後がアール状の方が本体側の加工が簡単で、
しかも角に応力が集中して割れが生じる、といった問題も解決しそうです。
当時は、この切り欠き効果はもちろん、応力解析もまだ進んでおらず、
また電力が供給されモーターで機械が回る、といった環境もないので、
暗中模索の部分はずいぶんあったと思います。
そんな中、ホイットニーのマスケットライフル互換性部品方式を参考に?
この拳銃を量産したコルトもやっぱりすごい!

こうして実際に作ってみると、それまで考えなかった、実物の形の訳や
加工方法の進化なんかが、ちょっと見えたりするようで、それが製作の楽しさ、かも。
つづく。





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