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2020年06月24日

M92とM73

きょうは新旧ウィンチェスター比較編で、
この間入手したMGCのM73とマルシンの
M92を。

M92とM73

今回のM73は発火式モデルガン、M92は
ガス式エアーソフトガンで、BB弾を直接込める
カートレスということもあり、実物とはそれぞれ
違う部分もあります。

一方両者ともダイカスト成形に一部プレスパーツ、
と製造方法は(年代的に差が大きく、、また技術も
かなり開きがあるのですが)似ており、その中で
”どうやって元銃の再現をするか”というアプローチ
の違いも見られ、ナカナカ面白いです。

M92とM73

どちらもカービンで、外観の特徴はけっこう似ています。
フォアアームのバンド止め、機関部左側面に(鞍に
ぶら下げるための)リングが付くこと、
ストックのバットプレートが真鍮板(プレス成形)なのまで
同じです。

M92とM73

バレルはマルシンの方が少し長いですね。
ストックは握りの部分がM73は一回り太く、ループレバーも
大きいです。

M92とM73

バレルとマガジンチューブ先端部はバンド止めなのも
両者共通ですが、M92はサイトがバレルに直接
付けられています。

これは分解でサイトが動くのを避けたため、で、M73でも
初期のモノ以外はこうなっているそうです。

MGCは初期のM73を再現しているのでしょうか?

M92とM73

フォアアームは共にバンド止めの正しく?カービン型
ですが、M73のほうが奥まで入っており、フォアアーム
自体の幅も、M73のほうが太い(テーパーが大きい)
ようです。

あ、バレルはどちらもテーパーがしっかり付いています。

M92とM73

リアサイトはどちらも立ててスライダーを上下させる照尺型、
ですがMGC(画像右)はプレス成形でコレを再現、対する
マルシンはほとんどをダイカストで作っています。

MGCのほうはサイトを倒して狙う際のノッチ部分も、
板を折り曲げて”抉り”っぽく段差を設けており、
スライダーの固定力に難があるものの、よくここまで
プレスに拘ったな、というカンジですね。

M92とM73

機関部の比較です。
これは実物の進化が如実に表れている部分、でもある
のですが、M92のレシーバーは三方密閉で、進化型の
M94などかなりの強装弾が撃てた構造なのに対して、
M73は薬室後部が上下穴あき、更に側面はサイドプレート
で塞いでますが大きく開いており、拳銃弾だから
もっていた(当時の軍用45-70などには対応してない)、
というカンジですね。

M92とM73

レバーアクション操作時の様子も。
M73は巨大なファイアリングピンが後退してくるカンジ、
M92は上部を塞ぐ大きなボルトが下がります。

M73の実銃はボーチャード、ルガーの機構の元になった
リンク式のトグルロックがダブルで入ってるんですが、
MGCはそこらへんあっさり簡略化、レバーの上を
ローラー状にして円運動だけ(ロックしてない!)で
ボルトを直動させます。

なんかタニオアクションのトリガー部分をレバーで
やってるような、ですね。

一方、マルシンのM92はガスガンですがレバーで
下に抜かれるロッキングブロックを再現しています。

M92とM73

M73の機関部上にはカバーが付いており、M92では
ボルトがそのまま、とけっこう違います。

またハンマーはM92が上面にアールを持たせ、チェッカー
を刻んでいます。

M73のハンマーはグルーブ(セレーション)ですが、
実物の19世紀モノはチェッカーだったんじゃあ、、、
(海外のM73ハンマー画像はチェッカー付きモノしか
見つからず、M94でも、20世紀初めのモノがチェッカー、
戦後モノがグルーブの画像が見つかります)。

現在別カテでセレーション特集をやってますが、
19世紀の手彫り滑り止め加工はチェッカーばっかり、
ハンマーの横溝仕様は戦後スタームルガーとかが
始めたような、です。

現在、ウィンチェスターはM66のリバイバルをやってるよう
ですが、M73はイタリアなどのレプリカしかないんじゃあ、で、
戦後M73は生産されていたのか?ですが、このハンマー
仕様もあったのかな?

M92とM73

ともかくストック部の比較。
M73の握り部分は太いものの、バットプレートは似たカンジ、
プレス真鍮のプレート形状も良く似ています。

マルシンのバットプレートは酸化して黒っぽくなってますが、
元は綺麗な金色、MGCのは酸化してないので、もしかすると
最近磨き直してるのカモ。

どちらも上下に”面”(角を丸めた四角断面)を感じさせる
形状です。

木材は、マルシンが白っぽいですがウォールナットを
使っているようで、MGCは濃く染めてあるものの
”フィリピンマホガニー”(つまりラワン)っぽい、かな。

と見ていきましたが、同じレバーアクション(しかもカービン)
のトイガンでもかなり違う!

西部劇でもM73の代わりにM92が使われたりしますが、
比べ出したら小さく映っててもけっこう分かる!

あ、M73,M92のバリエーションではランダル(メアーズレッグ)
もあり、M66やヘンリーライフルもトイガンがあったり、
このジャンルも沼は深い(笑)です。

あんまりハマらずにきたのですが、ここへきて引きずり
込まれそう、、、(でも別に悲しい訳じゃなく、むしろ喜んで、
なんですが)。


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この記事へのコメント
紅い猫RRⅢ 様
>MGCは~あっさり簡略化~レバーの上を
ローラー状にして円運動だけ(ロックしてない!)でボルトを直動
M73シリーズもアメリカ取材後の製品だったから簡素化アイデアは マーリンのレバーアクションがネタ元だったとおもいます。マーリンは1890年代には量産化され完全閉鎖ボルトとサイドエジェクションで人気のモデルです。レバー先端が直接ボルトを前後させ ボルト後部の溝に下方からロッキングピースがレバーで押し込まれます。22口径モデルはこのロッキングピースもなく おそらくこれがMGCのアイデアのネタ元かも?
Posted by ないとあい at 2020年06月24日 22:56
ないとあい様こんばんは。
>マーリンのレバーアクションがネタ元
マーリンも特許回避は考えてるのかも、ですが、
閂状のロッキングピースによるロックはウィンチェスターの
M92と同じですね。
MGCはこのM73より前にタニオアクションのピストルを
発売、好評だったので、マーリンも見たカモ、ですが、
やはり”タニオアクション”の流用で設計を進めたのでは、と思ってしまうのですが。

面白いのはトグルアクションで始まったのに、
それを簡略化して”ティルトボルト”化せず、
直動で閂を入れたブローニングの発想力ですね。
彼は後にM1911につながる一連のシリーズで
ティルトバレル(初期は前後リンク)をやりますが、
M92では後にFALやFAMASなどフランス系が多用する
ティルトボルトにはしませんでしたね。
Posted by 紅い猫RRⅢ紅い猫RRⅢ at 2020年06月25日 20:52
紅い猫RRⅢ 様
>トグルアクションをティルトボルト化せず 直動で閂を入れたブローニングの発想力
ウインチェスターはM73の単なるビーフアップのM76では大口径化に失敗した。 しかし同時期のレバーアクションモデルには単発とはいえ45や50の大口径でバイソン狩り用に大人気のシャープスのブリーチメカがあった。多くの客層は 解りやすく西部荒野で修理でき信頼性のあるブリーチメカなら盲信する。 そこでブローニングは M73の雰囲気を残し ロッキングプレートをボルトの左右に入れた M86で大口径化に成功 次いで従来のM73の客層用に縮小版のM92を売り込んだ~ ということかな? ブローニングはM76改良の仕事でトグルメカを研究し ダメ出ししたものの・・ M1918 BAR の開発で ボルトのトグル&チルトのアイデアを M76の墓穴から引っ張り出したか?
Posted by ないとあい at 2020年06月25日 23:08
ないとあい様こんばんは。
>そこでブローニングは
ウィンチェスターの要求もありますが、この時代のJ・ブローニングは
”自由自在”にメカを操る感じですよね(レバー式のM18ばんは。
>そこでブローニングは
そう、BARはトグルロックでしたね。
ウィンチェスターの要求もありますが、この時代のJ・ブローニングは
”自由自在”にメカを操る感じですよね(レバー式ショットガンの
M1887はさすがに?でしたが)。

そういえば、コンバットマガジンでもこの間
J・ブローニング
特集をやってましたね。
Posted by 紅い猫RRⅢ紅い猫RRⅢ at 2020年06月26日 22:03
先ずは190万pv‼️おめでとう。

レバーアクションでトグルロッキングが廃れたのは、
それまでの拳銃弾やカービン弾から、よりプレッシャーが高く強力な,
ライフル弾を使用する様に成っので、脆弱なトグルロックメカでは耐えられ無いからだ!、
・・・と言う意見が有りますが、小生は其うは思いません!。

トグルロックと云うのは所謂リンク構造で、2つリンクを関節軸で繋いだメカですが、
決して脆弱なメカ的に弱い構造では無いと思います!。
トグルロックは上手く設計すれば、高いプレッシャーにも耐え得る優れたメカです。

事実!同時代に登場したあの有名なマキシムMGや、
其の後継の英ビッカースMG及び独MG08は、トグルロックのショートリコイル構造で、
二度の大戦でも使用され、立派にバトルプループしてますよね。
更に紅猫さん御指摘のBARや、其の構造を引き継いだFNMAG・GPMGも然り!。

問題はレバーアクションの限られたサイズのフレームに、
高いプレッシャーにも耐え得る頑丈なメカを、
如何やって収めるか?でしょう!。
結局トグルロック構造では部品のサイズ的に限界が有り、
あまり頑丈な物は出来無かったのでしょうね⁉︎。
Posted by ご意見有用 at 2020年06月27日 13:29
追伸

レバーアクションに於けるトグルロックメカの欠点!、
・・・と言うよりレバーアクション自体の欠点と言うのが正しいと思いますが、
使用するカートリッジの全長の問題が有ると思います。

比較的短い拳銃弾やカービン弾より、遥かに長いライフル弾ではカート装填&排薬莢時に、
その分長い距離をブリーチボルトは移動させねばならず、
この事が一般的にレバーアクションにはライフル弾が、
あまり向いて無いと言われる理由でしょう。

概して言えば、レバーアクションのレバーと云う物は、所謂テコです!。
御存知の通りテコは、支点からの距離が長いと、
力は小さいが動き自体は大きく成り、逆に支点から短ければ、
力は大きいが動きは小さく成ると云う原理です。

普通レバーアクションのレバーは、手で操作する側が支点から長く、
フレーム内部に入りブリーチボルトに動かす側は、
支点から短い構造が一般的です。
故に如何してもブリーチボルトの動き自体も短距離に成らざるを得ません。

勿論レバーアクションにライフル弾があまり向かないと云う欠点は、
設計の工夫次第では解決可能でしょう。
例えばJブローニングが設計したウィンチェスターM1894は、
初めからライフル弾対応で設計されています!。
しかし小生はあまり良い設計だとは思いません!。
何故ならレバーアクションM94はレバーを操作すると、
まるで内臓が飛び出すみたいに、フレーム下部のメカが剥き出しに成るからです。
Posted by ご意見有用 at 2020年06月27日 14:05
ご意見有用様こんばんは。
>レバーアクション自体の欠点
確かにM1894がレバーアクションの限界、かもしれませんね。
ただ、ボルトアクションより早く連発式として開発され、
また(手動では)他の作動方式より連射速度が速かったのは
大きなアドバンテージで、だから”西部を征服した銃”
足り得たのでしょう。

また、後の軍用ボルトアクションライフルは、
”戦車の装甲を撃ち抜く”ほどパワーを求めたため、
現代でももっと減装弾(小口径高速)を使うよう変化しており、
対人、対害獣(但し羆除く!)用としては44-40で十分、と
判断されたことも大きいかと。
Posted by 紅い猫RRⅢ紅い猫RRⅢ at 2020年06月27日 22:02
 
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